コラム

男性の僕が半年間育児休暇を取ったリアルな話

こんにちは。
kohei(@kohei_log)です。

日本では男性の育児休暇の取得の低さが問題にもなっていますね。
政府は2025年までに30%を目標に掲げているようです。(現在は約14%ほど)

そんな中、僕は育児休暇を半年取得しました。
妻も1年育児休暇を取得なので、夫婦で仕事をせず、育児に時間を当てる日々を過ごしていました。

男性も育休取れるの?
夫にも是非とって欲しい!
お金はその間どうするの?

など色々な疑問を持つ人も多いと思います。
今回は、半年育児休暇を取った僕のリアルな部分を書いていこうと思います。

日本は世界で1番男性が長く育休が取れる国

ユニセフによる「先進国の子育て支援の現状」の公表で日本の育休制度は高く評価されており、世界トップの成績となっています。
男性の育児休暇の取得できる期間は1位になっています。

日本では基本的には1年が最長ですが、最近できた「パパ・ママ育休プラス」の制度を使えば子どもが1歳2ヶ月になるまで期間を延ばすことも可能です。

また、育休は分けてとることもできるので、仕事のピークに重ならずに取得したり、奥さんの職場復帰の時期に取ったりと柔軟な使い方も可能です。

制度だけ見ると世界トップレベルの手厚さなので、取得した方がお得だと個人的には思っています。

育休中も手取りの8割ほどは手に入る

会社員の人は社会保険に加入しているので、育児休業給付金というものが支給されます。
この手続きは会社が行ってくれるので、手続きの面も比較的簡単です。

この育児休業給付金は、賃金月額の67%の金額が6ヶ月までは支給されます。
7ヶ月目からは50%に下がってしまいます。

支給額は上記の通りなのですが、ここで知って欲しいところは社会保険料の免除です。
この社会保険料の免除には、健康保険料、厚生年金保険料といった保険料が免除されます。
また所得税も免除されるので、支給額は67%でも実際は給料の手取りの8割ほどが貰える仕組みです。(ご自身の明細を見て確認してみてください)
住民税だけは前年度の所得に関しての徴収なので、ご注意を。

この賃金月額の67%は、交通費や残業代、家族手当等の項目も含んだ金額で算出されます。額面の給料ということですね。
給付金は休業に入る前の半年間が計算対象になるので、より多く欲しい人は残業代を稼いで少しでも金額を上げるみたいなこともできるかと思います。

私たち夫婦は同時期にとってもお互い給付金は支給されるので、仕事もしていないのにお互い8割程度のお金を貰えるというありがたい恩恵を受けておりました。

8割ほどは半年間は貰えるので、なんとかやりくりすれば生活できる方は多いのではないでしょうか。

半年育児休暇を取ったリアルな実情

制度的なメリットはご説明しましたので、ここから実際取得したリアルな声を上げていきたいと思います。

会社によっては男性の育児休暇は取得が難しい

現状約14%ほどしか男性の育児休暇は取得できていないので、社会的には取りにくいという空気感はきっとあるものだと思います。
法律上では、育児休暇の申請は拒否できないものになっていますが、それを断ってくるブラックな会社も中にはあるでしょう。
また同僚や上司の目を気にして取得できない人もいるのではないでしょうか。

僕の会社は前例があるのか分かりませんが、相談したらOKをくれました。
周りの方も子育てに理解のある方が多いので、嫌味も言われることなく送り出してくれましたが、全部の会社がそうであるとも言えないと思います。

それ以外でも会社に不満のある方は転職も視野に入れた方がいいと思います。
育児休業給付金の取得条件は、「育児休業開始前の2年間に11日以上働いた月が12カ月以上あること」
となっています。
2年間の間に転職していても、雇用保険に入っている勤務形態で上記の条件をクリアできていれば問題ありません。

これを機に自分が勤めている会社について将来まで考えてもいいと思います。

転職エージェントを利用すれば自分の市場価値が分かるのでオススメです。

転職自分にはできない
どういった活動をすればいいのか

などをアドバイスしてくれたりもするので、転職しなくても利用して見るといいかと思います。
その中で色々な情報を手に入れ、今後の自分と家族のために役立てればいいかと思います。

僕は以前dodaとリクルートエージェントを利用していました。
利用してもこちらでかかる費用はありませんので、気軽に利用することをオススメします。

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リクルートエージェント

生活防衛費は事前に用意しておく

育児休暇中は育児休業給付金が大きな家計の支えになってくれます。
しかし支給開始は早くても育休を開始してから2ヶ月後と少し時間がかかってしまいます。
この手続きは勤務先が行ってくれるのですが、勤務先の手続きが遅くなると3ヶ月後になってしまったりと遅くなるケースも考えられます。

育児休業給付金は2ヶ月ごとの支給になるので、(年金みたいですね)貯金ギリギリな方は苦しくなることもあると考えられます。

子どもが生まれると色々とベビー用品を揃えたりするので、次々とお金が飛んでいくのも実情です。
生活防衛費と呼ばれる働いていない期間も生活できるように現金をしっかり確保しておくと安定した生活が送れるかと思います。

我が家は家中整えたいところをこの期間に整え出したので、家電やら家具やら結構お買い物してしまいました。
おまけに車を買い替えたので、多額の現金がなくなるという暮らしになったので、しっかりと生活防衛費を確保しておくことをオススメします。

二人育てる人がいるとお互いにゆったりと暮らせる

僕たちは初めての子どもなので、育児の大変さがどのくらい分からず、ものすごく苦労するものだとイメージしていました。
慣れないことを妻にほとんどやってもらうことは、相当苦労するでしょうし、寝る時間も削られるので、常に睡眠不足の生活を送ってもらうことになってしまいます。

せっかくいい制度があるので、それを活用して少しでも負担を減らせればと考えていました。

ある程度のことを自分ができるようになって、夜泣きなどは僕が担当する。
日中は妻がメインで我が子の面倒を見て、夜は僕が担当するというプランを考えていました。

結果、夜泣きをあまりする子ではなく、明け方までぐっすり眠る子だったので、二人して寝る生活を送る生活になりました。

しかし、奥さんのちょっとした用事や息抜きで外に出る時は娘を僕が家で見れるので、ストレスがあまりない生活を送れていたのではないかと思っています。

大変な子育てにゆとりのある生活を送ることができる。

そういった仕組みができることで、子育てのハードルは少し下がるのではないかと思います。

娘の成長を見守ることができた

今は仕事の復帰しているので、娘といる時間は減ってしまったのですが、育休中は娘の成長を多くの時間見守ることができたので、よかったと思っています。

子どもは色々なことができるようになって、あっという間に成長してしまいます。
たった半年なのですが、それでも大きくなってできることが増えてきました。

寝返りができる瞬間や離乳食を初めて食べる時、予防注射をする時など、たくさんの初めてや成長の瞬間に立ち会うことができました。

育児を二人で分担することが大きな目的でしたが、こういった大切な時間を過ごせることは今の日本の制度のおかげだと思います。

最後に

今回は半年育児休暇を取得した僕の実体験でした。
制度はしっかりと整っていますが、社会がそれを容認できないケースもあるかと思います。
漠然と収入面を気になさる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

夫婦で育休を取れば、子育ての分担ができ、時間の確保もしやすくなります。
子どもにとってもゆったりとした中で生活できることはいいことではないでしょうか。

3人でいる時間がおそらく人生で一番長いであろう期間にたくさん思い出を作ることができました。

今後、男性の育児休暇を取る方が増える社会になるといいですね。
取るなら1週間とかではなく、もっと長い期間取得する男性が増えるといいと思います。

少しでも男性の育児休暇を考えている方の力になれば幸いです。